一宮へ、遺産分割審判に出頭
遺産整理業務ではありませんでしたが、名古屋家裁一宮支部に遺産分割審判に保佐人として出頭してきました。

愛知県弁護士会一宮支部新築工事の様子。裁判所の真横です。
現在認知症で施設に入所しているので、亡くなった当時の遺産の状況や、その後どのように管理されていたか(あるいは管理なされていなかったか)など、事情を確認するのが非常に困難な状況です。
こういったことは実によくあります。私が認知症の高齢者の方や、精神障害などの病気で判断能力を失った方の成年後見人をつとめるようになって気づいたことですが、ご本人の配偶者が亡くなった後の遺産整理をおこなっていないケースが非常に多くありました。遺産整理を行わないうちに、残った方も認知症で判断能力を失い、遺産分割をしようと思っても行うことができずに成年後見人を選任することになるわけです。代表ご挨拶でも申し上げた「社会に空いた穴」であり、私が遺産整理業務を始めるきっかけでした。
家裁一宮支部での遺産分割審判は、審判官(裁判官)も異動で変わってなかなか長引きそうな雰囲気です。引き続き経過をお知らせしたいと思います。