遺産整理業務には、不動産の売却手続を代理して行うことも含まれます。
不動産を売却して得たお金で諸々の費用を支払い、残ったお金を相続人に分ける、いわゆる換価分割を行います。
相続人はみな、就職し独立
相続人であるお子さんが、すでに独立して他県に住所を定めていることが増え、ご両親が亡くなると、そのご自宅を処分するというケースが増えてきました。
今回の遺産整理業務でも、相続人であるお子さんはお二人。
もう一人は結婚して海外勤務の夫についていっています。
遺産の自宅不動産は、処分されるということでお二人とも合意されました。
不動産売却
実際に売却の手続きを行おうとすると、やはり自宅不動産のある現地でいろいろ動く人が必要になります。
不動産仲介業者に物件紹介を依頼したり、内覧を行う場合の鍵の手配をしたり、建物が古く売却の障害になる場合はそれを取り壊したり・・・
今回の不動産売却では、建物をそのまま維持する関係で、自宅の中にある動産を処分することになりました。
しかしそこは亡くなった方の自宅。相続人にとっては生まれ育った実家です。
巣立った2人の相続人のお子さんたちの部屋は、ほぼそのままになっているとのことでした。
ビデオカメラで内覧
そこで、建物の中のものを処分する前に、思い出の品を残すために、建物の中全体をビデオ撮影し、その映像を相続人のお二人に確認してもらうことにしました。
残すものを指定してもらい、保管先の倉庫まで搬出を行い、それが済み次第廃品の処分と清掃を実行する、という予定を組みました。
が、実際に見ていただくと、家具などはほとんど残すものはないということでした。
提携する廃品処分業者さんの作業に立会い、戸棚から出てくるものをチェックしていたら、古銭が大量に出て来ました。
どうやら亡くなったお父様の趣味だったようです。
また、タンスから布地がいくつも出てきました。奥様は裁縫が趣味だったようです。
買い手現る!
廃品の搬出の後は、提携する清掃業者さんに入ってもらいました。
驚くほどキレイになりますね!個人情報に関わるため写真は載せられませんが、載せられないのが残念です。
キレイにした甲斐あってか、買い手がつきそうです。融資審査まで進んでいる模様。
こういった作業にかかる費用については遺産から支出しています。また続報を載せたいと思います。