神戸はとても馴染み深い街です。

平成9年に大学に合格し、神戸の灘区に下宿していました。

当時は阪神淡路大震災から2年後で、まだ公園には仮設住宅が残っており、下宿の近所も倒壊した家の土台のみが残っている、というものも多くありました。

大学の4年間と、大学院の3年間(内1年間は休学してました)、就職した2年間の、合計9年間を過ごしました。

阪神沿線の西灘駅(43と2国が交わる摩耶埠頭の辺りです)の近くに住んでいて、大学まで結構遠いところでしたが、結局平成18年初頭に神戸を離れるまで、ずっと同じ部屋に住んでいました。

一つには、家主さんが非常にフレンドリーかつ太っ腹な方であったが理由です。

何か機会を見つけては、アパートの住人(4部屋あって、だいたい同じ大学生)を飲みに連れて行ってくれたり、玄関のドアに差し入れをぶら下げてくれるという、何かとお金がないわりには食欲旺盛な当時は本当にありがたい存在でした。

また年に一度、秋口あたりにアパートの屋上に七輪とビールサーバーを持ち込んで、みんなでサンマと但馬牛を焼くという心躍るイベントもありました。未だにアレよりおいしいお肉に出会っていません。すごい牛肉を差し入れてくれてたんだなあ、と思います。

そんな機会を作ってくれるので、同じアパートの方々とも話しをするようになりました。

単位はどうだとか、就職はどうだとか、どこのお店が安くてウマいとか、酔っ払って他愛のない話ができました。

多くの住人が、就職で引越しが必要になるまでアパートに留まっていたのも、私と同じ気持ちだったのではないかなあ、と思っています。

 

平成18年に名古屋に帰郷し、実家の不動産会社の社長に就任して7年が経ちました。

当時を思い出しては、人を惹きつけるものは、おしゃれな街並みや便利な交通事情だけでなく、人の繋がりではないのかなあ、と思っています。

私にとって神戸は、行列が短くておしゃれな街、というよりは人情溢れる思い出の街です。家主さんだけでなく、みんな親切だったなあ、とよく思います。

 

こんなことを思い出したのも、すこし先の話しですが、神戸に遺産整理業務で行くことになりそうだからです。

帰りにどこでご飯を食べて、どのおみやげを買うか、いまから楽しみです。

王子公園の五目焼き飯がウマい中華は外せないなあ。今まで散々おいしい食べ物を教えてくれた家主さんには、愛知の地酒を持っていこうと思います。